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サイコパスとは
あなたは「サイコパス」をご存じですか?
よくサスペンス映画や小説のための人物設定で、犯人役へは「犯人は連続殺人鬼でサイコパスだ~」などと、
作品や現実にあった話を効果的に脚色、演出するために欠かすことのできないスパイス・ハーブのような感じで、サイコパスというコンテンツは使われていたりしています。
つまり「サイコパス=凶悪犯罪者、連続殺人鬼」のようなレッテルをはられ、印象づけられてしまっている感があるかと思いますが、
サイコパスは「凶悪犯罪者や連続殺人鬼のようなと異常者」という分かりやすい存在として実在しているだけではなく、
みなさんの身の回りに普通にいたりするそうです。
サイコパスは極めて自己中心的かつ攻撃的で、恐怖を感じにくく、他人の痛みが理解できず、共感するということが出来ない思考を持ち社会の中に普通に溶け込み、
私たちの身近にいる人間である可能性が高い人種なのだそうです。
サイコパスの性格的な特徴
サイコパスの性格的な特徴とは
- 明るく、口達者で社交的
- 無責任
- 衝動的な行動が目立つ
- 生意気で傲慢
- よく嘘をつく
- 冷淡で思いやりがない
- 問題行動が目立つ
などの特徴があります。
例えば、初対面などで笑顔で爽やかで明るく振舞っていた人間が、親しくなってみると全く正反対だったというような感じです。
例えば、ホラー・サスペンス映画などの人物設定にあるような役で、「殺人鬼=サイコパス」だと表現されたり
サイコパスの人物像そのものを「暗く、まるでヘビのような冷徹で残忍な性格」と表現していたりというような事々は
サイコパスにとっての一般的、ステレオタイプ的なイメージでしかなく、実際は全然違うそうです。
例えば、「富士山は遠くから見ればとても綺麗な山ですが、近くで見てみるとゴミばかり」といったように、
サイコパスは表面的・外ズラが良い人間に見えても、中身は違っているという感じだそうです。
どうでしょう、別に無理に誰かに当てはめろというわけではありませんが、例えばそんな有名人の話、聞いたことありませんか?
そしてそんなサイコパスの特徴、あなたの身の回りの誰かにあてはまりませんか?
サイコパスの脳のつくり
サイコパスの脳の特徴をおおまかにいうと、脳の情の動きを処理しそれに繋がる記憶に重要な役割を果たす「扁桃体」(へんとうたい)という部分の活動が、生まれついてのものなのか、成長の段階に影響を受けてのものなのだかで低いので、恐怖を感じにくいそうです。
扁桃体は人間の基本的な感情である快と不快、不安や恐怖などを決定するそうです。
扁桃体(へんとうたい、英: Amygdala)は、ヒトを含む高等脊椎動物の側頭葉内側の奥に存在する、アーモンド形の神経細胞の集まり。情動反応の処理と記憶において主要な役割を持つことが示されており、大脳辺縁系の一部であると考えられている
その「扁桃体」は脳の「大脳辺緑系」(だいのうへんえんけい)という領域の一部であり、大脳辺緑系とは脳の後ろの方にある喜びや快感、恐怖や不安を生じさせる領域だそうです。
大脳辺縁系(だいのうへんえんけい、英: limbic system)は、大脳の奥深くに存在する尾状核、被殻からなる大脳基底核の外側を取り巻くようにある。人間の脳で情動の表出、意欲、そして記憶や自律神経活動に関与している複数の構造物の総称である。生命維持や本能行動、情動行動に関与する。海馬と扁桃体はそれぞれ記憶の形成と情動の発現に大きな役割を果たしている
他にもサイコパスの原因とされる脳の構造があるそうですが、不安や恐怖を感じにくいとういことは、サイコパスにとって決定的なことなのであると思います。
不安や恐怖を感じにくいということは、「サイコパスから見て一般人の不安・恐怖心などわかりづらい=共感しづらい」ということを考えると、
「サイコパスは共感性が低い=他人の痛みが分かりづらい」ということになり、
「誰もが物怖じするようなことを平気でやってのけ、自分のペースで物事を進めてしまう」のであろうから、それは周囲の人間から見れば自己中心的なものに映るのでしょう。
サイコパスの種類
サイコパスの人種にはある程度種類があって、他人の痛みを感じにくく、共感をしずらく、恐怖を感じにくい脳をもっていることから、
他人のことなど考えず、躊躇なく犯罪を犯せる犯罪者のような単なる異常者も多いのですが、
「他人の痛みを感じにくく、共感をすることがしずらく、恐怖を感じにくい脳」をもつことにより
むしろ勝負や重要な時に大胆不敵に振舞い、まるで精度の高い精密機械のように仕事・任務を遂行することができるので、
歴史に名を残す英雄や独裁者、著名人、社会的に地位の高い人にはサイコパスも多いのだそうです。
前者を「負け組サイコパス」、後者を「勝ち組サイコパス」と分けるとわかりやすいと思います。
そして、勝ち組といわれるサイコパスたちは、その常人とは一線を画すような特徴である
「他人の痛みを感じにくく、共感をしずらく、恐怖を感じにくい」という性質を
その知能の高さから上手く隠し、普通に振舞い、社会に溶け込んでいるそうです。
サイコパスが多いと言われている職業
「他人の痛みを感じにくく、共感をすることが出来ずらく、恐怖を感じにくい脳をもつことによりむしろ勝負や重要な時に大胆不敵に振舞い、まるで精度の高い精密機械のように仕事・任務を遂行することができる」
その性質は場合によっては、職業では大変有利に働くのでしょう、例えば大勢の従業員を抱える大企業の最高経営責任者。
大企業の最高経営責任者の会社内での業務上での意思決定は、常にその会社の命運を左右する極めて重大なものです。
その意思決定の成果の良し悪しが大勢の従業員の生活と将来を決めます。
大企業の最高経営責任者などの人は常に精神的に重度のプレッシャーに襲われ、精神的にとてつもなく強くなければ、その職務はとても務まりません。
しかし、その精神をつくりだす脳の構造そのものが違うのであれば、サイコパス脳であれば、職務にとっては極めて有利に働くのでしょう。
サイコパスを農業に当てはめてみると
農業関連でもサイコパス的な性質の経営者はおられるのでしょう。
例えばアメリカにあるような、年商数億のような大規模生産法人は同じ農業とはいえ、
私たちのような零細小規模の個人農家などとは比べ物にならないくらい大量の農産物を生産していますが、
会社によっては、圃場(畑)は東京ドーム何個分だとかのような面積だったりして、従業員の数も多くなければとてもその面積は回すことは出来きず、売り上げを出せません。
そのため農産物に対する考え方も、私たち小規模農家よりも「ただの物」としての考え方も強いのでしょう。
農業関連として考えてみても、サイコパスとしての性質のある経営者のほうが大規模生産法人の経営者としては、務まりやすいと考えます。
近頃、メディアでも頻繁に取り上げられるようになった、日本の農業生産法人での、受け入れ外国人研修生への違法就労問題。
その数々の違法就労問題の事件の中には、時給に換算すると1時間あたり約300円で10数時間労で週の休みほぼなかったりと、現代の奴隷制度のような状況になっています。
そのような生産法人の経営者はサイコパス脳でなければ、弱い立場の人間を搾取出来ないでしょう。
サイコパスの多い職業ランキングとサイコパスの少ない職業ランキング
イギリスの著名な心理学者ケヴィン・ダットンが発表した、サイコパスの多い職業のランキングと少ないランキングがあります。
サイコパスの多い職業トップ10
- 企業の最高経営責任者
- 弁護士
- マスコミ、報道関係(テレビやラジオ)
- セールス
- 外科医
- ジャーナリスト
- 警察官
- 聖職者
- シェフ
- 公務員
サイコパスの少ない職業トップ10介護士
- 介護師
- 看護師
- 療法士
- 技術者
- 美容師、スタイリスト
- 慈善活動家、ボランティア
- 教師
- アーティスト
- 内科医
- 会計士
ケヴィン・ダットン(Kevin Dutton、1967年 – )はイギリスの心理学者。社会的影響の研究における第一人者。ケンブリッジ大学セント・エドマンズ・カレッジのファラデー科学・宗教研究所と、パースにある西オーストラリア大学で研究員を務める。
引用元:wikipedea
いやー、ランキングをみるとなるほどなーと思わされます!!
多い職業のランキングでは、大企業の最高経営責任者以外をみても、なるほどな弁護士、マスコミ報道関係、外科医、警官などなど
人の社会的な命運や命そのものを直接的に左右・決定するような重要な職業ばかりで、収入も多い職業です。
つまり、刺激が多く利益の高いものを好むサイコパスにとっては退屈することが少なく、好都合な職業ばかりでしょう。
少ない職業のランキングでは、介護士、看護師など医療に関わるとはいえ、
補助的な職務であり人の心のケアをすることなど人を思いやることが重要な職種や、
人を教育する教師などは道徳が重要なわけで、それらはサイコパスでは務まりづらい職業でしょう。
しかし、技術者や職人などの職業は人と接するより、物と接することが多くて人に対する思いやりや共感が出来なくても
人の社会的な命運や命そのものを直接的に左右・決定するような重要なことは少なく、収入も普通な職業ばかりです。
つまり、刺激が多く利益の高いものを好むサイコパスにとっては退屈で、好都合でない職業ばかりでしょう。
スティーブ・ジョブズはサイコパスだった
大企業の最高経営責任者ということで、例を挙げると、
世界中の誰もが知るであろう、あのアップルコンピューターの創業者で最高経営責任者であったスティーブ・ジョブズの性格も典型的なサイコパスの特徴ばかりを示していたそうです。
・気に入らないことが少しでもあると、直ぐに従業員をクビにする
例:エレベーターで偶然乗り合わせた従業員に「君のこの会社での役割は何?」と聞いて、その従業員が躊躇して即答えられなかっただけでクビ
・出来たばかりのipodの試作機をちょっと大きいなと思っただけで、室内の水槽に投げ捨て、「水面に浮きあがってくる気泡のぶんだけ軽く薄くしろ」と言い捨てる
・共同創業者のスティーブ・ウォズニアックから売り上げの利益を大幅に横取り
などなど、ここでは書ききれないほどジョブズに関するサイコパスな逸話がたくさんあるそうです。
ジョブズは一時期、そのあまりにもの傍若無人さにより会社の役員会議にてCEOを解任され追放されてしまったそうです。
そしてアップルが不調の時に会社に呼び戻され、再び大ヒット商品を生み出しました。
「他人の痛みを感じにくく、共感をしずらく、恐怖を感じにくい」
そして大胆な意思決定力があったという、サイコパスの特徴があったスティーブ・ジョブズはアップルコンピューターを急成長させてしまいました。
サイコパスには注意する
サイコパスとは一般的には、決して良いものではないのでしょう。
「他人の痛みを感じにくく、共感をしずらく、恐怖を感じにくい」人間、それは自己中心的になることが多いのでしょうから、その振る舞いは周囲の人間を困らせます。
そして、それが極端になったものが犯罪者や殺人鬼、弾道ミサイルを年がら年中発射させているような独裁者であるということは明確です。
しかしサイコパスの「ここぞというときに、勝負に出たり大胆な立ち回り方ができる」という性質は、人類の歴史上、要となった英雄や成功者を生み出しているのですから、決して否定されるべきものではありません。
「サイコパス=必ず悪」ではありません。
ですが、もし、あなたのすぐ近くにサイコパス(サイコパス的)人間がいるとしたら、注意しなければいけないと思います、
決してサイコパスの感情を逆なでするようなことをしてはいけません。。。。(冷や汗)
今回の記事を書くにあたり、参考とさせていただいた書籍は
脳科学者 中野信子氏 著書「サイコパス」文春新書刊と
心理学者 ケヴィン・ダットン氏 著書「サイコパス 秘められた能力」です。
中野信子先生は頭脳明晰でお綺麗であるにも関わらず、穏やかな性格で親しみやすい方であると思います☆
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