Contents
車道をトラクターで走ったことにより気付かされた
今回私は前の貸家から中古住宅へ引っ越したので、古い畑からは10㎞ぐらい距離が空き通勤も大変になったのでそれに耐えられ
ず畑も引っ越すことになり、同じ町内ですが古い畑から10㎞ぐらい離れている新居近くの新畑に引っ越すことにともないトラクターも引っ越さなければなりませんでした。
そしてトラクターを古い畑から新畑へ自走で運ぶことに決めました!
自走当日は梅雨の真っただ中の7月の日本の気候なので、最高速度25㎞程度の速度の運転中にいつ雨に降られるか心配でしたが運よく晴天に恵まれ大通りを極力走らず下道の中の下道、農道や閑静な住宅街の中や軽い林道や峠道を通り、新畑と現在の住まいまで50分近くかかりましたが辿り着くことが出来ました!
正直、普段軽トラックで走行するのと違い、トラクターでの走行は時間がかかって大変でしたので見晴らしの良い広めの道や農道にて5回ほど1分ほどの休憩のため停車を繰り返し、写真をとったりしました 笑
そして感じたこと「なんか普段、自分はあくせく車を運転しすぎていないか?」ということです。
何が言いたいのかというとトラクターでの走行は大抵は最高20㎞から30㎞しか速度が出ないので嫌でもそれで走らなければなりません。
しかしそのことが逆に普段あくせく焦って車を運転しているということを気付かせてくれました。
あくせく車を運転しなければいけないことは虚しい
車道とはほとんどが時速60㎞以上の速度がでる自動車のために作られていると思います。
例え「40㎞まで」の速度標識が道路・車道の端に立っていたとしても大抵の自動車は60㎞以上の速度を出して走っていますよね?自動車を運転している人にはわかることでしょう。
道路交通法という法律により法定速度として40キロまでと決められているのにまるで普通に40キロ以上の速度で車道を走っていまず、明らかに法律違反です、しかし10キロオーバーの50キロ程度までなら暗黙の了解のように警察は取り締まりません。
どーしてだろう??と私は考えました。
- 50キロ程度なら事故の起こる確率は低い
- みんな急いでいる忙しいので40キロ厳守では効率が悪かったり、経済が回らない
- その運送業界の利権などのために業界が警察に口利きをしてコントロールしている
法律とは一体なんぞや?と思わせられましたが、2が妥当かなとも感じました。
現代社会は忙しいのです、ほとんどみんながあくせくしています。人々のストレスも溜まっていくことでしょう。
その発散方法はそのように法律を軽く違反する程度であったりすることなどかと感じました。
みんなが急ぐことにより法定速度は守られない、そして人々を社会を疲れさせていることだと感じました(私は法定速度順守で走りたい派ではありますが。。。)
仕事をしている人は別として、私的なことなどで車道を走っている人はなにもそこまで急いで速度を出して走る必要はないのではと感じますが、自然なものとして身についてしまったのでしょう。
自動車を運転すること=あくせく急がなくてはならない、忙しい人(仕事をしている人など)に合わせなければならないとは虚しいことだと感じます。
「ロードレイジ」とは
そもそも法定速度というものが法律により決められているのに、それを超えた速度の走行が普通になっているのは矛盾しているし、法定速度を厳守したい人やあくせく急ぐことを多少なりとも強制させるような雰囲気は心身を蝕むストレスになっているだろうし、日常的にそれを発散出来ない人はそれが蓄積し、鬱などの病気や事故等の原因になっているのだろうと考えます。
普段は温厚な人でも車を運転したりする時に思い通りに行かなかったりする時に「キレる」ような状態に陥ることは英語で「ロードレイジ:Road Rage(怒りの運転者)」と呼ばれるそうです。
ロード・レージ (Road Rage) は、ドライバーが車の運転中に割り込みや追い越しなどに腹を立てて、過激な報復行動を取ること。大ヒットしたスティーヴン・スピルバーグ監督の映画『激突!』において、巧みに主題に取り込まれている。ニュースなどで「怒れる運転者」としてアメリカで流行となった問題でもある。日常において些細な事で最悪のトラブル(殺人)に発展するという状況を指し、倫理問題とも絡めて語られる事が多い。被害に比べて情報の量や質が悪いケースの典型例としても取り上げられる。普段は温厚で人当たりの良い人物が、運転中に他車の割り込み、クラクションなど些細な事で人格が一変するかのように激高する心理状態も指す。
「ロードレイジ」を作中に取り入れた
スティーブン・スピルバーグ監督の1971年の名作映画「激突!:Road Rage」
最近のテレビのワイドショーでよく騒がれている話題であるあの豊田真由子議員の元秘書への暴言パワハラ暴行まがいの件もこの「ロードレイジ」に非常によく似ていると思います。
車のドライバーとしてではなく自分の部下へのパワーハラスメントととしての面が強いとは思いますが正に走行中の車の中での出来事なので、類似のものとみて考えられるべきでしょう。
何が言いたいかというと、それらはストレス社会の悪い意味での産物なのでしょう!!
ストレス社会の交通状況で大切なものは「譲り合いの精神」や「トラクターで公道を走っているようなノリ」
現代のストレス社会の交通状況を緩和するためには「譲り合いの精神」が大切で「トラクターで公道を走っているようなノリ」も時には必要なのではないかと思います。
現実的には難しいでしょうが、ストレスやイライラ解消のためには必要なのかもしれません。
例えば「右折したがっている対向車に道を譲る」ことや若干の渋滞に巻き込まれてしまっても「公道をトラクターで走っている」と思えば気分も和らぐのではないかと個人的に思います。
そこで私のおすすめの映画は1999年のアメリカ映画「ストレートストーリー:The Straight Story」です。
この映画はニューヨークタイムズに掲載された実話をもとに製作されています。
物語は主人公である農夫の老人が病気で倒れた実の兄へ会いにいくためアメリカのアイオワ州からウィスコンシン州までの560㎞!!もの距離を時速8㎞しか出ないトラクターのような草刈り機に乗って旅をする映画です。
アメリカの広大な大地を時速8㎞で560㎞もの距離を移動するなどとはどう考えても無謀で非効率的だと感じる内容ですがそこに良さがある映画なのです。旅の途中での困難にもめげず、良識ある人々との出会いの数々は心温まる感動を与えてくれます。
正にこの映画「ストレートストーリー:The Straight Story」には「トラクターで公道を走るようなノリ」があり、現代のストレス社会に欠けている何か大切なものを教えてくれる映画の一つであるので大変おすすめです☆
LEAVE A REPLY