
2022年8月20日土曜、帝国劇場にて、ミュージカル「ミス・サイゴン」を観ました。
このミュージカルはベトナム戦争での米兵と現地人女性の間に生まれた混血の残留孤児問題等から創作された恋愛悲劇ですが喜劇的な場面や展開の多さや、ミュージカルなので演者さんがひたすら歌っているので、観やすい内容です。
主演男優はエンジニア役で市村正親さん、主演女優はキム役で高畑充希さん、アメリカ人妻エレン役では知念里奈さんなど、僕の知っている範囲内でですが自分の世代的に有名な方が3方も出演されていて大変豪華な舞台でした!!!!




ミス・サイゴンとは
『ミス・サイゴン』(英: Miss Saigon) は、クロード=ミシェル・シェーンベルクとアラン・ブーブリルの脚本、ブーブリルとリチャード・モリトビーJrの作詞によるミュージカル。ジャコモ・プッチーニのオペラ『蝶々夫人』を基にし、アメリカ兵とアジア人女性の引き裂かれた運命のロマンスを描いている。
概要[編集]
『蝶々夫人』のアメリカ海軍士官と没落藩士令嬢から置き換え、1970年代、ベトナム戦争末期のサイゴンの売春バーで働くベトナム人少女キムと、アメリカ大使館で軍属運転手を務めるクリスの悲恋が描かれている。
1989年9月20日にロンドンのウエストエンドで初演され、1999年10月30日、4000回以上の上演を経て閉幕した。1991年、ブロードウェイでも開幕し、その後ツアー公演が行われ多くの都市で上演されている。2014年ロンドン再演開幕前、初日の興行収入が£4mを越え世界記録となった[1][2]。
1985年の『レ・ミゼラブル』に続き、シェーンベルクとブーブリルの2作目の大ヒット作品となった。2015年9月現在、ブロードウェイではロングラン公演歴代13位に位置づいている[3]。
背景[編集]
脚本家のクロード=ミシェル・シェーンベルクが、ふと見た雑誌に掲載されていた、ベトナム人の母が子供により良い生活をさせようとタンソンニャット空軍基地から元GI(アメリカ軍兵士)の父親の待つアメリカへ送り出そうとしている写真から着想を得て創作されたとされる。シェーンベルクはこの母親の行動を「尊い犠牲」と考え、『ミス・サイゴン』の中心テーマとすることに決めた[4]。
ジャコモ・プッチーニ作のイタリア・オペラ『蝶々夫人』と、その着想の元となったフランスのピエール・ロティの小説『お菊さん(Madame Chrysanthème)』をストーリーのベースにしている。
作品のハイライトはサイゴン最後のアメリカ人が大使館の屋根からヘリコプターで去るシーンで、残されたベトナム人たちは絶望で叫ぶ。
引用元:Wikipedia
物語の舞台設定
物語の舞台設定は、ベトナム戦争の中での当時の売春宿や、ベトナムからアメリカが撤退する過程で北部共産主義政権の台頭、米軍撤退時に米兵と結婚したり内縁関係にあったベトナム人配偶者や残留孤児がベトナムの米大使館前にて置き去りにされる場面、主人公が生き残るために身を隠したタイのバンコクの歓楽街における風俗・売春業界の様子、アメリカでのキムとクリスの再会 等になります。
物語の大まかな時系列ですが、
- 南部の売春宿で主人公キムが戦争孤児としてエンジニアが経営する売春宿に連れて来られ、クリスと出会う。
- 北部共産主義政権が南北ベトナムを統一・ベトナム社会主義共和国が成立後、キムが政権の大幹部へと成り上がった元婚約者トゥイとの望まぬ再会。
- ベトナムの米大使館での置き去りの場面。
- バンコクの歓楽街での客引きへと落ちぶれたエンジニアと、キムとキムの子タムが売春宿で生き延びるような生活から希望を胸に新天地アメリカへと渡るきっかけを手にする場面。
- 新天地アメリカにて、キムとクリスがやっと再会できたものの直面する残酷な現実。。。
以上になります。
感想・まとめ
公演の舞台は東京は千代田区、丸の内にある帝国劇場。大勢のお客さんで会場はにぎわっていました。
市村さんはそれなりの歳にも関わらず、キレのある演技・動きは流石の名俳優でした!!
ミュージカルなので演者さんたちは終始、台詞でも歌いっきり。
高畑充希さんなんて、あんな小柄で可愛いらしい女性なのにどこからそんな声が出せるのかと思わさせられる声量でした。肺活量すごいのかな?アオザイ姿もとても似合っています!!!
細かいところでは、充希さんのキムが序盤にベトナム式の仏壇で仏に祈りを捧げている場面があったのですがベトナム式の仏教での祈願の仕方だったので、演出も凝っているなあ!と感心させられました。
他、セットもインパクトがあったと感じたものは、共産主義と北部共産主義政権の台頭時の様子を舞台の背景の壁にあのベトナム社会主義共和国建国の父である「ホー・チ・ミン」氏の巨大な金色の胸像を掲げていたり、米軍撤退時の場面にて使用された巨大なヘリコプターを模したセットは強烈な印象を与えられました!!!
今回ベトナムに関するコンテンツには大変興味のある自分としてはこのミス・サイゴンは、ベトナムの文化や歴史を勉強するための一つの重要なコンテンツでもあると感じました。
ただ、この作品はベトナムではあまり有名ではないそうです。
私の妻は別として、友人のベトナム人達も知りませんでした。
メインの作者のクロード・ミシェル・シェーンベルクはフランス出身であること、歌劇は別として、そもそもミュージカルは文化的には主流は欧米でのものなのでベトナムではそこまで普及されていないのかも知れません。
またいつか、この「ミス・サイゴン」の公演を観に行く機会があるとすればぜひ行きたいです。
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