七味唐辛子は日本の伝統ミックススパイス!自作の七味唐辛子を作ってみた感想と作り方

七味唐辛子は日本の伝統ミックススパイス!自作の七味唐辛子を作ってみた感想と作り方

七味唐辛子を作ってみた

今回、七味唐辛子がきれて(なくなって)しまったので、自作の七味唐辛子を作ってみました。

何も入っていない唐辛子(一味唐辛子)もシンプルで良いですが、辛いだけでなく各種素材がミックスされた風味豊かな七味唐辛子には勝てないと思います!!

七味唐辛子は日本が誇る伝統的なミックススパイス

日本に住んでいる皆さんは七味唐辛子を普段、何気なく使用しているかと思われますが、

「なんで唐辛子なのに七味と書かれてる、七つの味で唐辛子?」などと疑問に感じたことはありませんか。

七味唐辛子とは唐辛子に数種類のスパイスが加えられているミックススパイスです。

そして七味唐辛子は「七つの味」とは謳われてはいますが実際,ほとんどは七種類のスパイスは使われていません。

七味唐辛子の材料

七味唐辛子の材料は

・青のり

・麻の実

・黒ごま

・ケシの実

・山椒

・シソ

・生姜

・陳皮

などがよく用いられます。

七味唐辛子は江戸時代、江戸では両国薬研堀の「やげん堀中島」や京都の東山区の「七味屋」が開発したと言われています。
 
これらの七味唐辛子の店は昔から客の注文に応じて、七味の材料の調節をしてくれます。
 
辛味を強くするとか、香味を強くすると言ったようにです。
 
そんな自分好みの七味唐辛子は素敵ですよね!
 
そして市販品の七味唐辛子もメーカーによって、材料が違っていたりします。
 
あのSB食品の七味唐辛子の材料は
 
・赤唐辛子
・黒ごま
・陳皮
・山椒
・麻の実
・けしの実
・青のり
 
以上となっております。
 
そして、派手で鮮やかな缶に入って売られている長野の「八幡屋礒五郎」の七味唐辛子の材料は
・唐辛子
・陳皮
・胡麻
・麻の実
・山椒
・シソ
・生姜(一部に胡麻を含む)
 
となっております。
 
・派手で鮮やかな缶の「八幡屋礒五郎」の七味唐辛子缶
 

そんなわけで、自作の七味唐辛子を作ってみました。

七味唐辛子作り方

使用したのは

・あおのり(三島食品)小さじ1

・麻の実(アメ横野澤屋)小さじ1

・炒り胡麻(ベイシア)小さじ2

・ケシの実(SB食品)小さじ1

・山椒(SB食品)一包

・きざみ柚子(SB食品)小さじ2

・ジンジャーパウダー(神戸RT)小さじ1

・赤唐辛子(パキスタン製)小さじ2

きざみ柚子は刻まれた状態で乾燥していますが、粒が荒く粉砕されていて一粒あたり5mmから1cmくらいはあるのでスリ鉢ですり潰して粉にして使用しました。

 

このジンジャーパウダーは神戸RTというスパイス専門の小売の会社で通販にて購入しました。

AHMEDの赤唐辛子とジンジャーパウダー以外、ほぼスーパーマーケットで入手出来ます。

赤唐辛子を除くと、ちょうど7種類のスパイスなので”七味”かなと。

続いて、各スパイスについて解説して行きたいと思います。

  1. 粉末青のり(三島食品)

粉末青のりは、七味唐辛子に海の風味を加えてくれます。

シソふりかけで有名な三島食品のものです。

青のりをここまで粉末状に加工出来るとに脱帽です。

場合によっては、歯についたりなどと嫌われることもある青のりですが、七味唐辛子では重要な材料の一つであると考えます。

2. 麻の実(アメ横野澤屋)

”ヘンプシード”と呼ばれ、こちらはあの大麻の種。しかし、加熱処理されている場合が多いので問題ありません。

この種を発芽させて栽培しようとしても無理でしょう。

この種を圧搾して取れる麻の実油は生活習慣予防やアレルギー体質の予防に効果があるとされています。

そして、なんと言ってもそのコロコロしていて、噛んだ時にカリッという麻の実のその食感は七味唐辛子の見た目や食感にとって重要な要素であると考えます。
 
3. 炒り黒胡麻(ベイシア)
 
黒胡麻は香りとコクがあります。さらに炒り黒胡麻であれば、炒って熱を加えたことにより香り、コクが増幅されています。

黒胡麻はポリフェノールやアントシアニン、カルシウムが多く含まれるそうです。
 

4.ケシの実(SB食品)

ケシの実はポピーシードと呼ばれます。SB食品のケシの実が入手できました。

日本ではあまりポピュラーなものではないのか、取り扱っているスーパーも少ないみたいですし、購入できたスーパーでもなんと店頭の在庫が一個しかありませんでした!!

ケシの実といえば悪名高き阿片でも有名でして、日本では阿片の所持使用は法に触れます。

しかしそもそも、園芸と食用のケシと阿片を採取するためのケシは種類が違うそうです。

それに仮に阿片の種が流通することがあっても高熱種子処理が施されていルトのことで、その種子は発芽はしないそうです。

5. 山椒(SB食品)

ほとんどの日本人が大好物であろう、うなぎの蒲焼、鰻重に欠かせない山椒です。

これぞ和を感じさせるスパイスじゃないかと自負しております。

なんと言っても香ばしい香り!山の木々の中で木漏れ日に当たり、森林浴をしているかのような雰囲気の香りだと思います。

使用したSB食品の山椒粉末は1包ずつ袋に入れられていて便利です。

6. きざみ柚子(SB食品)

細く切って乾燥させてあるユズです。入手し辛い、陳皮の代わりに使用しました。

陳皮が良いのかもしれませんが、陳皮よりゆずが気に入っています。

乾燥してサクサクとした感触が特徴的で、すり潰すのが容易です。

ユズの爽やかな香りも漂ってきます。

ちなみに陳皮とは温州みかんの皮を乾燥させたものです。

ユズとミカン、違いはあれど同じ柑橘類の果物ですのでユズを代用するのも良いと思います。

・ジンジャーパウダー(神戸RT)

ジンジャーパウダーとは生姜粉のことで、あまり七味唐辛子では使用されることはないようです。

生姜には体を温める効果があり、生姜湯などで活用されています。

そして生姜に含まれる辛み成分であるジンゲロンやジンゲロールは食物の生臭さを消し、細菌の増殖を抑えたりするなどの効果があるそうです。

生姜のこれらの効果が気に入りブレンドしてみました。

神戸RTという輸入スパイス販売の会社のものです。

 

・赤唐辛子(AHMED Foods パキスタン製)

そしてメインの赤唐辛子です。

AHMED Foods という会社のものでパキスタン製の赤唐辛子です。パキスタンはイスラム教徒が多いのでこれはハラール認証品になります。

 

かなり辛い品種の唐辛子です!

しかし唐辛子は辛くてなんぼかと思いますし、各種スパイスをブレンドして出来る七味唐辛子は風味香味が出てくるわけで、

それに比例するように辛さを追求するためには丁度良いです!

すり潰したきざみユズが入ったすり鉢に上記の全てのスパイスを入れ、木製のスプーンで均等に混ぜます。あまり力を込めないで柔らかくすることがコツです。

完成しました!

まとめ

今回、七味唐辛子を自分で調合してみてまた和食の楽しみが増えました。

普段何気なく家庭やレストランなどで身近に、手軽に七味唐辛子を使用されている方は多いかとは思いますが、

自分で調合することによりその奥深さをさらに味わってみてはいかがでしょうか。

そうすれば、七味唐辛子が今以上に好きになると思いますよ☆

 

 

 

 
 
 

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macoo777
農家 スパイス・カレー農業ブロガー、猫信者。

大学卒業後、社会人としては主に販売職を経験し、その後農業に興味をもち埼玉の片隅で新規就農。

屋号を「ふらっと農産」と命名し

埼玉県の片隅で個人でたった一人でフラフラっと農業をやっております。

いわゆる「しょぼい起業」の一種です。

過度には考えすぎず人には押し付けず

「楽しく!気楽に!偏らずに!」健康に気を使い、食を考え追求して行くこと」がモットー。

意識真ん中な人間です。

最近は盆栽や鉢植え、多肉植物も育てています!!

ベトナムが好きで、日越友好の架け橋を目指す。
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