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ドルコスト平均法について
投資をする上で、全資金を一気に1銘柄などに注ぎ込み株価下落に巻き込まれてしまっては大損です、それは投機でありギャンブルです。
例えば、一銘柄100万円分が50万円以下に、500万円分が200万円以下になってしまったという具合にです。
そのため、真っ当な投資家はなるべく安全な方法で投資を行うべきです。
ドルコスト平均法(DCA: Dollar-Cost Averaging)は、株式や投資信託などの資産を定期的に
一定額ずつ購入する投資手法です。投資額を一定に保つことで、価格が高いときには少量しか
買わず、価格が低いときには多めに買うことになります。この結果、購入単価が平均化され、市場の短期的な変動によるリスクを軽減できるというメリットがあります。
仕組み
ドルコスト平均法は、以下のように機能します。
- 一定期間ごとに同じ金額を投資する(たとえば毎月5万円など)。
- 購入価格に関わらず同じ額を投資するため、価格が高いときには少ない量、価格が低いときには多い量を購入することになります。
- 長期間にわたり投資を続けることで、購入価格が平均化され、市場のタイミングを狙わなくても資産を積み立てていける。
例
たとえば、毎月1万円を使って株式を購入する場合、株価が変動しても毎月同じ金額を投資します。
| 月 | 株価(1株あたり) | 購入額 | 購入株数 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 500円 | 10,000円 | 20株 |
| 2月 | 400円 | 10,000円 | 25株 |
| 3月 | 300円 | 10,000円 | 33株 |
| 4月 | 600円 | 10,000円 | 16株 |
| 5月 | 500円 | 10,000円 | 20株 |
このように、価格が高いときには少ない株数しか買えず、価格が低いときには多くの株を買えます。
最終的に、価格変動のリスクを抑えつつ、安定した長期的な資産形成が可能となります。
メリット
- 市場のタイミングを気にする必要がない: 市場がいつ上がるか下がるかを予測する必要がなく、投資タイミングに悩むことが少なくなります。
- リスク分散: 投資額を複数回に分けることで、一度に大きな資金を投じて損失を出すリスクを軽減します。
- 感情に左右されない: 定期的な投資のため、感情的な判断(株価が下がっているから売る、上がっているから買うなど)を避けやすいです。
- 初心者向け: 初心者が大きなリスクを取らずに投資を始めるのに適した手法です。
デメリット
- 上昇相場では利益が限定される: 株価が一貫して上昇している場合、一括投資の方がリターンが大きくなる可能性があります。
- 長期間続ける必要がある: 短期的な利益を狙う手法ではないため、資産を増やすには時間がかかります。
- 投資先の選択が重要: 長期的に見て成長が期待できる資産に投資しないと、平均購入価格を下げてもリターンが得られない可能性があります。
歴史的背景と普及
ドルコスト平均法(DCA)の具体的な発案者を特定するのは難しいです。
これは投資の手法の一つであり、特定の個人が発案したというよりも、時間をかけて発展してきた概念です。
しかし、この手法を体系化し、広く普及させたのはアメリカの経済学者や投資家たちの影響が大きく、それらの知見や経験をもとに発展してきた手法です。
その普及に貢献した有名な人物としては、ベンジャミン・グレアムやバートン・マルキールなどが挙げられます。
彼らの著書や投資哲学が、ドルコスト平均法の有効性を広く知らしめ、今日の一般的な投資手法として定着する一助となりました。
- ベンジャミン・グレアム: グレアムは「賢明なる投資家」などの著書で知られ、彼の投資哲学は後にドルコスト平均法の考え方に大きな影響を与えました。彼は市場の予測が難しいことを認識しており、定期的な投資の重要性を説きました。
-
バートン・マルキール: マルキールの著書「ウォール街のランダム・ウォーカー」は、ドルコスト平均法を一般の投資家に広めるのに寄与しました。彼は市場の動きを予測することの難しさを強調し、定期的な投資の利点を説いています。
-
金融リテラシーの向上: 20世紀中盤から後半にかけて、個人投資家の金融リテラシーが向上し、さまざまな投資手法が広まりました。その中で、ドルコスト平均法はリスク分散の一環として広く受け入れられるようになりました。
まとめ
ドルコスト平均法は、リスク分散を図りつつ、時間をかけて資産を積み立てるための有効な手法です。
特に、市場のタイミングを予測することが難しいと感じる投資家や、リスクを抑えたい人に向いています。長期的な視点で資産を増やしていくことを目的としています。











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