有機野菜農家が「有機野菜だけが必ず良いのか、ただ食べるだけで健康が良くなるのか」どうかを考えてみて導き出した5つの答え

有機野菜農家が「有機野菜だけが必ず良いのか、ただ食べるだけで健康が良くなるのか」どうかを考えてみて導き出した5つの答え

私が有機栽培をする理由

私が有機栽培をする理由、1番は自分のためです。所詮は自己満足です

それはやはり、あの農薬の臭いが嫌ですし、気持ち悪いからです。特に除草剤なんかのあのビニールの燃えカスのようなツーンとした臭いが嫌です。

そして農薬を使っている農家自身に健康被害が出てくるだろうし、自分の畑・土地も汚染されるというダブルパンチを食らいます。

「自分が農薬で病気になりたくないから有機栽培をしている」という農家さん、少なくないと思います!

そして化学肥料も土壌を痩せさせます。

いくらマスクやゴーグルや手袋をしても、農薬は面積などに応じてそれなりの量を使うことになるので、大なり小なり体内に吸収されてしまいます。

人の健康を農産物・食で支えるはずの農家自身が不健康になってしまっては本末転倒です 笑

農家自身の健康が成り立ってこそ、消費者の食と健康を支えて行けるのです。

もちろん、農業だけではなく漁業など、その他の第一次産業にも同じことが言えると思います。

しかし有機野菜が必ずしも良いというわけではない

私は有機栽培農家として就農し日々、主に野菜を栽培していますが、有機栽培で育った野菜だけが必ず美味しいというわけではないと考えています。

そして有機栽培とはいえ、野菜の個体そのものに含まれる、健康へ影響するような栄養素や科学的なもの・プロセスは例え良いものであっても目に見えないものなので、

所詮は人それぞれの価値観や、気分が大きく影響していると思います。

はっきりと言わせてもらえば野菜は「鮮度」が重要なものが多いためです。

そして個人各々の「嗜好」「味覚」、「体調」「気分」や個人の身の回りの「環境」などからも野菜を美味しく感じることは左右されます。

しかし、それでも無農薬・化学化成肥料が使用されていない野菜は人々にとって魅力的であり安心安全に限りなく近いでしょう。

慣行栽培野菜には人体に影響が限りなく少ないとしても農薬等が使われていることには変わりありません。

 今現在ほとんどの日本の慣行農家は国が化学的には安全であると定めた基準量にて農薬を使用して農産物を栽培しているそうではありますが。

それに無農薬・無化学肥料だけでは世の中の全てはまかなえない

「有機栽培野菜は素晴らしい!」そう思う方、それは間違いではないと思います。

しかし、それだけが絶対的に正しいのでしょうか。

例えばあなたがスーパーマーケットで虫食いだらけでベト病という病気で、少し黄色くなっている有機栽培の小松菜売られているのを見つけました、

果たしてあなたはそれを購入する気になるでしょうか?

ちなみに市場で需要のある野菜は小松菜や大根のようなアブラナ科の野菜が多く、アブラナ科の野菜は人に人気で栽培される回数も多く、

連作障害(同じ科の野菜を同じ畑で連続して栽培したり回数を重ねることにより病気や害虫の被害がでるという障害)にもあいやすく、虫さんに大人気なので被害にあいやすいという有機栽培でも困難な問題の一つでもあり、

場合によっては収量が不足し出荷が出来なくなるという緊急事態に陥ることもあるのです。

つまり有機栽培やその他、自然的な栽培方法だけでは資本主義、大量消費社会の経済は回らなくなる恐れがあるのです。

ただし日本のような商品に対する品質の基準が厳しい国で、人々の考え方が野菜や作物の見た目への許容基準が寛容になれば話は別であると思います。

野菜や作物は完璧に外見が良くなけらばならないという考え方は合理的ではなく、悪い意味での日本人の厳格さを表していると考えます。

野菜やその他作物などの農産物は、商品としては大抵が画一化されている品質基準の工業製品とは違い、「食べ物であるのだ」という倫理道徳の概念がとても重要だと思います!!

(病気の野菜は別としてちょっとした虫食いでも過剰に反応してしまう人々の野菜に対する価値観を変えてゆくしかない。)

私は科学的に危険であると証明されている場合を除き有機栽培以外の栽培方法を否定はしないし、農薬などを極力使わない、減農薬栽培農法などはどんどん推奨されて行くべきだと思います。

大量生産を担っている安全基準を満たした生産性の高い慣行栽培は経済や大量消費社会を支えています。

むしろそれらがあるためさらにこだわりのある有機栽培や減農薬栽培野菜は存在意義があるのでしょう。

そして、そんなこと以上に考えられなければならないことは

大量消費社会において大量の無駄が発生してしまうことと、食べ物を大切にしなければならない

ということです。

気持を高揚させることが健康への第一歩

それでも、「有機栽培野菜」という響きはとてつもなく、生産者にとっても消費者にとっても魅力的であるかとは思います。

そして、仮にあなたが有機栽培野菜を食べている時に、

有機栽培は農薬と化学肥料を使用せず、環境・土壌にやさしいのだと感じられる瞬間」があるとして、

はっきり言ってそれだけで有機栽培野菜オーガニック食品を食べる価値があると思います。多少なりとも幸福感が得られるでしょう。

有機栽培野菜を食べる時にそんな背景を心の中に思い浮かべて食べる、それだけで美味しさはアップするでしょう。

そもそも人にとって食は基本であり、体に良いものを食べることはもちろんですが、

何も引け目を感じず(加工の時点で添加物・漂白剤が使われている、栽培時に農薬や化学肥料で環境が汚染されている等を嫌な気分になること)、

心の底から美味しいと感じることこそが心身共に健康になって行く一つの方法なのではないでしょうか。

人にとって食欲という最低限の欲求を満たされる状態が幸せの基本であるのでしょうが、

その最低限の欲求をただ満たすだけではなく安心安全なものを食べることにより確実に心の健康を保って行くべきではないでしょうか。

健全なる精神は健全なる肉体を創る

巷では、よく「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」という

コトワザ(古代ローマ時代の詩人デキウス・ユニウス・ユウェリナスの詩 “A sound mind in a sound body” の訳。
本当の意味は”心身が健康であることだけを望み、他は望まないようにせよ。高望みの欲望は障害になる”との意味のこのコトワザについて、

私はそうではなく「健全なる精神は健全なる肉体を創る」と考えるので、何事も健康は良好な精神状態から始まるものであると思います。

私は有機栽培野菜を完全肯定するわけでもなく慣行栽培野菜を否定もしませんが、

健康に気を使われている方はまず食品の出所、品質表示を確認し「安心で安全だと感じられる食べ物」や有機栽培野菜を食べて、まずは心から健康になって行くことをお勧めいたします。

しかし決してストイックに考えすぎて疲れ、精神を病んだ状態にしてはいけません。

有機野菜農家として自分自身の健康について振り返ってみて

私は毎日朝5時には起床し、ほとんどの日が晴れた空の下、収穫や農作業をして適度な運動となり食事には有機野菜を食べ夜10時か11時には眠りについています。

痩せ形ですが体重の増減もあまり目立たなく、マラソン選手のように持久力のある体になったと感じています。

私自身の体はこの生活のおかげで健康体そのものであるのですが、やはり人間どんなに体が健康であろうと悩みは出てきます。

例えば「作物が順調に育つのか」であるとか「トラクターの調子が悪いな」といった農家としての悩みや自分自身の将来の先行き不安といった漠然とした悩みなどです。

つまり一番大切なこと、それは「心の悩みを解決すること」であり、自分自身では治せないことが多いと思いますので、相談出来る人がいること、相談することが最良ですから、

結局は人間関係を大切にして行くという当たり前のこと一番重要で、そこから人間はその人間関係にエネルギーを費やすために、健康に気を使って行こうとする気になるのではないでしょうか。

そして、有機野菜やオーガニック食品を摂取して健康を目指す前にまずはあなたの相談相手であるパートナー・家族や仲間や友人を気づかい大切にして行くことこそが一番大切なことなのではないか?と思います。

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