「田舎で実践2」自給自足的な田舎暮らしで最低限必要な物を挙げてみた。

「田舎で実践2」自給自足的な田舎暮らしで最低限必要な物を挙げてみた。

最低限必要なもの

前回の記事の続きです☆

「田舎で実践1」ミニマリズムと断捨離!!巷で良く聞く「ミニマリズム」や「断捨離」。都会じゃなくて、田舎で実践した方が良いと思う理由

私は自給自足の生活を完璧に実践しているわけではありません。

農家として自分自身で生産した作物の余りだとか、残りだとかのおこぼれを

いただいているような、言わば「半自給自足、四分の一自給自足生活」を実践している程度でしかありません。

あまり参考にはならないかもしれませんが、

前回記事からの続きで、いわゆる自給自足的なことをしながら田舎暮らしに最低限必要だなと感じたものを挙げてみました。

A.当たり前のもの

「家」「衣服」「薬」「家具」「公共サービス(主に電気、ガス、水道からスーパーやホームセンター等の商店)」「暖房器具」などの都会暮らしでも必要なものから、

B.ないと不便、自給自足にならないもの

「車」「畑」「クワやスコップなどの小農具」「工具」「堆肥や肥料等の生産資材」「種」などかと思います。

その理由

日本の田舎であっても、現代の豊かな日本の恵まれた公共インフラの充実性を考えると、

電気、水道、ガス設備など当たり前です。

よっぽど原始的な生活、例えば「木を燃やして火を起こしたり」だとか「洗濯物を手洗いする」こととか

いわゆる「オフグリッド生活」みたいに「ロウソクの灯りで夜を過ごす」だとかを行わない限り、日本の田舎でも都会の人でも普通に暮らせると思います。

むしろ原始的な生活が出来る人は日本の田舎どころか、どこかの地球の果てにあるような無人島暮らしをおすすめいたします笑

つまり、普遍的な公共インフラがあるという大前提で田舎にて自給自足的な生活をするのであれば

B.ないと不便、自給自足にならないもの が必要不可欠であると思います。

例えば

1. 車

物を運ぶ、移動する。そして車というのは「四輪自動車」だけのことを指しているのではありません。

自転車やバイク、スクーター、作業用の荷台付き一輪車(通称 ネコ)なども含みます。

2. 農地

野菜や穀類などの食料から場合によってはワラなどの資材まで、

各種生産物を栽培するためや、堆肥作りのための場所としても必要。

そして農地を所有し、農地を転換する免許さえあれば、昨今では太陽光発電のためソーラーパネルの設置等も可能です。

3. クワやスコップなどの小農具

畑の耕作や整備で大活躍。小規模な畑であればこれらのみで耕作が容易い。

4. 工具

木を切るためのノコギリ、チェインソーからビニールハウスを建てる時に必要なものから、

ハンマーや釘抜き等は家や車や農具・農機具等の補修・メンテナンスなどで必要でしょう。

5. 堆肥や肥料等の生産資材

作物の栽培に必要不可欠です。

堆肥工場やホームセンターで調達も出来ますが、

自宅の生ごみ等を用いたりしたこだわりの自家製堆肥なんていうのも楽しいでしょう!

堆肥に限らず、自家製にこだわればこだわるほど自給自足度が高くなっていきます。

6. 種

作物の種。種子は命の源です。

種子は店で購入したり、知人からお裾分けしてもらったりと入手方法はいくつかあります。

そして種の種類は様々であり、一般的にはF1品種という種のものが多いです。

F1品種は1世代限りの品種であり、例え種取りのために栽培して、

種取りしたものをまた栽培しても、その作物が同じ味や食感にはならず味が落ちてしまいます。

その他の種の品種では在来品種や固定種などもあり、

それらは別の品種と混在しなければ種取りしても味は変わらなかったり、味が良くなる確率が高いそうです。

しかし大抵のF1品種の作物の方が在来種や固定種よりも味が良く甘かったり等、秀でていることが多く支持されることも多いでしょう。

そのため多くのF1品種は種苗ビジネスとして世界的に種苗業界で日々研究開発がされています。

あなたが外食で摂取したり、スーパーで手に取る野菜はほぼF1品種の種が使用されています。

種それぞれの品種は人間にとって都合よく生産されています。

F1品種は大衆のための大量消費社会を支えるために、

在来種や固定種は「地域の昔からの伝統的な味を守りたい」「その作物そのものの不変の味を楽しみたい」といったようなニーズのために生産されています。

両方重要です!

その他、自給自足にあると便利なもの

私が自給自足的な暮らしで、他に「あると便利だな」と考えるものは思いつく限りでは、

「鶏小屋」「自家発電のためのソーラーパネル」「薪ストーブ」「井戸」「作業小屋や倉庫」「ビニールハウス」「釣り竿」

などであると思います。

1. 鶏小屋

鶏を飼うためのものであり、鶏は自給自足的な暮らしのためのタンパク質などの栄養を得るためには手軽で最適な家畜です。

その他、牛や豚、羊などを飼うとなると牛舎などかなりの広さのスペースが必要でありますが、

鶏小屋なら20平米くらいの広さがあれば十分、鶏舎として使用できます。

2. 自家発電のためのソーラーパネル

これがあれば電気使用料を下げることが出来ます。

ただ、あまり大きいものであるとメンテナンス等大変になるので、あくまで家庭用のものを設置するのが良いでしょう。

3. 薪ストーブ

石油への依存や消費コストを下げたい、

薪を近くの山や雑木林で、間伐のために切られた木や落ち枝を入手したものを燃料に使いたいと考える方には便利でしょう。

4. 井戸

「カルキ臭い水道水を飲みたくない!」という人には井戸水は最高ですよね!

ただ、水質検査や地質によっては水が出ない土地もあります。

ですので古井戸があるような物件は良いですね。ただ何にせよ水質検査は絶対です。

特に飲用であれば。

農家としては井戸水は農業用水として役立てたいです☆

5. 作業小屋や倉庫

農業機械のメンテナンスや保管と工具置き場としてやイモ類のなどの作物の保管に大活躍です。

6. 釣り竿

近くに池や川があって野生の魚がいたり、釣り堀があれば魚好きな方は新鮮な魚を買って食べたいですよね。

そのための釣り竿です。

ただ、池や川があるといっても、国や地権者等の許可が必要な場合がありますので注意が必要だと思います。

それにいざ包丁を握って釣った魚を調理!と意気込んでもさばき方が分からなければどうしようもないので覚える必要がありますね 笑

まとめ

以上、田舎での自給自足的な生活で必要なものだと思ったことを書いてみましたが、

全てを事細かくはとてもではないけど書き切れません。

私もこれからまだまだ勉強してゆくつもりです。

田舎での自給自足的な暮らしは、都会でのほぼ全てを通貨と物やサービスとの交換でしか成り立たない暮らしとは違い、

最低限の必要なものは自分で作り出せることに価値があり、意味がある素晴らしい暮らし方であると思います。

そしてわたしが田舎での自給自足的な暮らしでの参考にさせて頂いている本は

中島正さんという方の「農家が教える自給農業の始め方(発行元は農文協)」という本です。

中島正氏は戦後から岐阜県にて小農、自然卵養鶏を営む80歳代の大ベテランの自給自足農家の方です。

中島氏の格言は同じ貧乏でも

「都会のワーキングプアより(働く貧乏人)より、田舎の貧乏自給百姓」です。

その方の著書だからこそ心からおすすめしたい一冊です。

ABOUT THE AUTHOR

macoo777
農家 スパイス・カレー農業ブロガー、猫信者。

大学卒業後、社会人としては主に販売職を経験し、その後農業に興味をもち埼玉の片隅で新規就農。

屋号を「ふらっと農産」と命名し

埼玉県の片隅で個人でたった一人でフラフラっと農業をやっております。

いわゆる「しょぼい起業」の一種です。

過度には考えすぎず人には押し付けず

「楽しく!気楽に!偏らずに!」健康に気を使い、食を考え追求して行くこと」がモットー。

意識真ん中な人間です。

最近は盆栽や鉢植え、多肉植物も育てています!!

ベトナムが好きで、日越友好の架け橋を目指す。
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