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クローブとは
カレーに入れるとそのほのかな香りでコクが出るスパイスの一つであるクローブは、アジアンエスニック料理などの材料として素晴らしい効力があります。
クローブの原産地
クローブの原産地はインドネシアのモルッカ諸島。
主なクローブの生産国はインドネシア、スリランカ、マダガスカル、ドミニカなどでインドネシアのモルッカ諸島は有名な生産地だそうです。
クローブの呼称や語源
クローブの呼称の語源はクローブの花蕾の形が釘に似ているので、
フランス語の釘という意味の”Clou”から英語で”Clove”クローブと一般的に呼ばれるようになったそうです。
中国でも釘と同じ意味の丁の字を使って「丁香」や「丁子」と呼ばれています。
強い香りを放つので百里香(百里離れたところでも香りがする)とも呼ばれています。
確かにクローブは釘のような形をしていますよね!!
西洋と東洋で距離や文化的な違いはあれど同じ「釘」を意味する単語が、一つの食材の呼称で使われていることは非常に興味深いことだと思います!
クローブの主な植物学上の分類や外観
クローブはフトモモ科フトモモ属であり、クローブの木はチョウジノキと呼ばれています。
チョウジノキは熱帯や亜熱帯地方にて生息する常緑樹で、高さ4mから10mにまで成長するそうです。
クローブはそのチョウジノキの開花直前の花蕾を乾燥させたものです。
7月~9月と1月~2月の年二回、スパイスとして利用する花蕾の部分は収穫されます。
開花の直前に最も香りが強くなり薄いピンク色になるなんて、綺麗なものなんでしょうね☆
クローブの図
引用元:ウィキペディアWikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%96#/media/File:Syzygium_aromaticum_-_K%C3%B6hler%E2%80%93s_Medizinal-Pflanzen-030.jpg
クローブの花蕾
引用元:ウィキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%96#/media/File:Syzygium_aromaticum_on_tree.jpg
クローブの成分
クローブには「オイゲノール」というという、油分の人体での酸化防止作用や殺菌・防腐作用の成分が含まれている他、
弱い麻酔・鎮痛作用もあり歯痛にも用いられているそうです。
ゴキブリがこのオイゲノールの成分を嫌うそうなので、ゴキブリ対策の虫除けとしても使われたり、昔はクローブの精油が日本刀の錆止めにも使われていたそうです。
クローブが原料として使われているもの
クローブのその甘くて濃厚な風味はカレー・インド料理はもちろん、肉料理の風味付けに優れていて、ビーフシチューやポトフ、肉ローストや豚の角煮に良いです。
他にも果物にも良く焼きリンゴやフルーツのコンポート(ジャムに似た料理)にも使用されます。
クローブは(注1*)ガラムマサラや(注2*)チャイマサラや(注3*)五香粉(ウーシャンフェン)などのミックススパイスの材料の一つとしても欠かせません。
注1*:ガラムマサラはカレーなどのための補助的なミックススパイス。カレーやチャーハンに入れると風味がでます。
材料のスパイスはクローブ、カルダモン、シナモン、こしょう、赤唐辛子、クミン、ナツメグなどです。
注2*:チャイマサラとはあのチャイの材料のためのミックススパイスです。
チャイとはインドのミルクティーで今やスターバックスなどの大手コーヒーレストランチェーンなどで普通にメニューにありますよね!
チャイマサラの材料はアッサム茶葉、クローブ、カルダモン、シナモン、ジンジャーなどです。
注3*:五香粉(ウーシャンフェン。日本読み:ごこうふん)は中国のミックススパイスです。
中華料理の香りづけや臭み消しに使用されます。
材料のスパイスはクローブ(丁香)花椒、スターアニス(八角)、シナモン(桂皮)、チンピ(陳皮)などです。
メーカーによって配合割合や種類も変わってきます。
そもそも「マサラ」とはインドの公用語ヒンディー語で数種類のスパイスが混合されたものという意味だそうです、
ようするにミックススパイスということですね。
クローブの簡単な使用方法
一般的で簡単な使い方としてはホール状の使い方であり、調理前に材料に切れ込みを入れてクローブを刺し煮込んだり、
スターター(始めの)スパイスとして少し炒め、すぐ取り除いたりすることでしょう。
私は粉末状にして使うのが一番良いと思います☆
粉状にしていないホール(原型そのまま)の状態のスパイスを食べてみると、
ほのかな甘い香りとともに強烈な苦みが出てきますのでご注意を。
私はクローブをカレーの後付けスパイスとして後からつけてみたり、チャイマサラティーをよく飲んだりするのでその深い香味に酔いしれ親しんでいます。
しかしコクの強いスパイスなので、あまり量を使うことは出来ないので慎重です。
「オイゲノール」には油分の酸化防止作用があるので、人体の抗酸化作用のためには欠かせないと考えています!
マコイ式オリジナル「ピーマンのクローブ炒め」の紹介
これは私の調理したピーマンのクローブ炒めです。
ちなみにこのピーマンは私の農場で収穫した有機栽培のピーマンになります!!
この料理を参考に言いたいのはクローブ単体だけでの使用も個人的にはオススメだということです。
食材にもよるかと思いますが、ピーマン炒めにホールのクローブを3粒ほどスパイスミルで粉砕して、
パウダーにしたものを加えて炒めるとコク、旨味が出てきて最高に美味しいですよ!!
ピーマンのクローブ炒めの作り方
材料は簡単、ピーマン大を10個 サラダ油大さじ1、塩小さじ1、ホールのクローブ3粒ほどです。
1. フライパンにサラダ油をしき、強火で温め油に火が通ってから中火にしてクローブパウダーを入れます。
2. クローブパウダーを入れて30秒ぐらいしてパウダーの香ばしい香りがしてきたらピーマンを入れ炒めます。
3. 1分間ぐらい炒め、しなって来たら塩を全体に均一にまぶすように入れます。
4. フタをして1分ほど蒸して出来上がりです。
クローブを粉末にすることのススメ
私が使用しているスパイスミルは京セラのスパイスミルで、とても使いやすくオススメです☆
↓
京セラのスパイスミルは刃の部分がセラミックで出来ていて、かつ取り外しができるので洗浄しやすく非常に使いやすいです!
クローブのまとめ
クローブは粉末にしない使用方法が一般的ですが、スパイスミルなどを使って粉末にして使うのもありだと思います。
きっとあなたもコロコロして可愛いT型のクローブのコクと香りの魅力にハマること間違いなしのオススメスパイスであると思います☆
おすすめクローブホール↓
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